☆いつ歩くか※この文章は、2006年度 某区の消費生活通信講座のテキスト「ウォーキング」~もっと気軽に運動してみよう~用に書いたものです。 3、 いつ歩くか ウォーキングをするのは、一日のいつの時間帯が良いのでしょうか。 結論から言うと、私は、各々の生活や状況、目的にあわせて、できる時間 に歩いたらよいと思います。 ● 比較的時間の自由になる人は、 できるだけ決まった時間に歩くことをお勧めします。食事、運動、睡眠の 一日のリズムができ、調子が整ってきます。 ● お勤めしている人は 毎日の通勤を利用して歩く時間を確保することをお勧めします。バスを使 わず歩く、一駅、早く降りて歩く、エスカレーターではなく階段を使うなど の工夫をして歩く習慣がつくと、とてもよい効果がでてきます。 ● 減量したい人、中性脂肪・コレステロールを落としたい人は、 夕食前、夕食後のタイミングに歩くことは、どちらも効果的です。 夕食前は、血液中のブドウ糖の量が減少している為、歩き始めるとすぐに中 性脂肪が使われます。そして、歩くことによって、血糖値が上がるので、食 欲が抑制され、食べすぎを防ぐことができます。 一方、夕食後のウォーキングは、夕食で摂ったエネルギーが使われるた め、中性脂肪の蓄えを抑えることができます。 ただし、食後すぐに歩くことは、血液が消化に回らなくなるので、たくさ ん食べた時には、1時間程度、腹八分目の時には、30分くらい空けるとよいで しょう。 また、夜は、暗いので足元や、防犯に十分注意する必要があります。 ● 糖尿病の人は 早朝や空腹時よりも食後1~2時間が最も効果的です。 インスリン治療中の方や、糖尿治療薬を服用している方は、運動時に低血 糖を起こさないよう注意しましょう。ウォーキングに出かける際は、念のた め、糖質を含む飲み物か飴などを持参するとよいでしょう。 ● 朝のウォーキングについて 「脳梗塞の発生率は、朝の7時から9時の間が最も多いから、朝の運動は避 けたほうがよい」と言う見解もあります。気になる人は、この時間を避けた らよいでしょう。 でも、歩くくらいの軽い運動でしたら、ほとんど問題はないと思います。 むしろ朝の軽い運動は、身体を目覚めさせ、一日のリズムをつくるきっかけ になります。 夏の暑い時期などは朝の涼しいうちに歩くと、とても気持ちのよいもので す。また、様々な用事が出てくる日中より、決まった時間が取れるのが朝の 特徴でもあります。ただし、起きてすぐは、前の晩から何も飲んだり、食べ たりしていないので、歩く前に、必ず水分を補いましょう。特に糖尿病の人 は、糖質を含む飲み物を飲むか、軽くなにか食べてから歩くようにしましょ う。 冬場など、冷え込む朝は、血圧の高い人は、無理をしないようにしましょ う。外に出る際、マスクをはじめ、しっかりと防寒をし、暑くなってきたら 脱ぐようにしましょう。 ジャンル別一覧
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